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行動変容

職場の健診結果がもう何年も異常値で、毎年大量の紹介状を添えられるのに頑なに病院受診をしない人がいます。

先日はその企業の産業保健師さんから相談を受けました。高血圧症と糖尿病、脂肪肝と肝機能障害、脂質異常症、いずれも<要治療>のカテゴリーに入っていますが、以前受診したクリニックの医者が「ヤブ医者」で、そのとき処方された薬を飲んだけどちっとも良くならなかった。それ以降「病院嫌い」になった、と本人は主張しています。でも相当高い血圧がもう10年近く続いており、心電図ではすでに左室肥大所見を呈してきているので、何とかもう一度かかりつけ医を作って治療を開始して欲しい、と保健師さんは願っているのです。

先日、本人との面談をしたというので、手応えを聞いてみました。とりあえず心配していることを正直に告げて、自分たちが推薦できる医療機関のうち自宅に近い数件のリストを渡したそうですが、それを眺めながら「ふ~ん、こことここはうちの近くだなぁ」とつぶやいてくれただけ・・・自分の手応えとしてはかなり不満なのだ、と彼女は云いました。でも、行動変容というものはそんなものなんじゃないかしら?きっと本人も長い間不安になっているはずです。「ヤブ医者」とか「病院嫌い」とかいうことばが、その場逃れの詭弁であることくらい自分ではわかっているはずで、症状がないとか面倒くさいとかいう実感を踏まえても、そろそろ何とかしとかないとヤバイんじゃないかな、とは思っているはずです。保健師さんの渡した医療機関リストに興味を示したというのはかなりの前進だと思います。これからそっと見守りながら時々後押ししてあげたら、きっと受診に踏み切ると信じます。

あとは、行った先の先生とウマが合うかどうかだけ。でも、これが一番の難関です。

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