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質問の仕方

相変わらず、とても優しい口調でていねいに質問をするN先生。N先生の質問には、相手がどんなに若い先生であっても常に相手に敬意を払い、深い愛情が込められています。だからとても落ち着いて聞くことが出来ます。芯からの教育者だなと思います。

学会の一般演題の発表後、「この演題について何かご質問はありませんか?」という座長の決まり文句が発せられたとき、すでにマイクの前に陣取る聴衆の先生方。医療関係の学会しか出たことがありませんが、特に医者の発表に対する質問はかなり厳しいものが主流です。「そのメカニズムは?」「この研究はもともとここに問題があるのではないですか?」「同じような研究をした我々の結果はまったく違うのですが・・・」~なんとも厳しい詰問に若い医者たちがどう答えるか、試験官というよりもまるでサディストが無抵抗の相手をいたぶって楽しんでいるのではないかと思うような云い方をすることもあります。結局は指導者の立場の共同演者が助け舟を出すことになるのですが、何かそういうのは聞いていてあまりいい気がしません。内容はアカデミックを競っているように見えながら、もっと次元の低いエゴの姿が垣間見えるからです。

科学者であり、研究者であり、教育者である諸先生方の質問の仕方には、それぞれの個性が見えて面白いものです。自分が当事者でない限りは、傍観者として楽しめますが、そんな中で、N先生の静かな口調がとても好きです。

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