10歳までの子育て(前)
最近面白い本をみつけて一気に読みました。小説以外で最後まで読みきったのは久しぶりです。
『10歳までの子育ての教科書』(アスコム)
「先生なんでそんなの読んでるんですか?」とスタッフに云われました。たしかにわたしにとってまったく縁のない、これからもたぶん縁のない内容です。でも、10歳までの子どもたちを持つ親御さんやそのご両親(じいちゃんばあちゃん)にとってはため息が出るほど腑に落ちる解説書ですので、機会があったら是非お読みください。
この本を読みながら、つい1週間ほど前にテレビのニュースで紹介されていた関東のある小学校のユニークな授業のことを思い出していました。小学校1年生から4年生までは振り仮名のない漢文や百人一首を覚えたりする時間や手本どおりの図形の組合わせを裏から見た図として完成させる時間などさまざまなことを子どもたちにさせていました。詰め込み授業だと思われがちだけれどそうではない。成長過程の彼らが幅広くいろんなことを吸収できる時期がその年頃までだから、可能性のある限りいろんなことを経験させてあげることが重要だ、と校長が語っていました。考えるということと覚えるということの両方を見事に両立させた教育だと思いました。5、6年生にはそんな授業はありません。彼らは自分の興味をもったことを自分でしっかり掘り下げる作業をします。明らかに4年生までと5年生からではその成長段階が違うのだということを意識したやり方でした。
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