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「生活習慣病」の治療(後)

(昨日からのつづき)

3)禁煙:喫煙は税収以外に何の価値もない物質であり、特に動脈硬化に関しては、すべてのリスクを倍増させます。正常血圧の喫煙者の心筋梗塞発症リスクは高血圧症の非喫煙者のそれとほぼ同等ですし、脂質異常のない喫煙者のリスクは脂質異常症の非喫煙者と同じです。最近は、禁煙補助薬を使用する禁煙外来の禁煙成績がかなり良くなっています。少しでも禁煙を考えている方は、迷うことなくまず禁煙外来を受診してください。

4)治療ガイドライン:糖尿病(糖代謝異常)、脂質異常症、高血圧症、肥満症などは、それぞれで「この値を超えると病気として診断します」という基準が設けられています。これを診断基準といいます。しかし、実際の治療を考慮する場合、特に薬物治療開始のタイミングを考える場合には、その病気の程度だけではなく、他にどんな病気を合併しているか、すでに生活療法をどの程度の期間取り組んでいるか、などをあわせて考えなければなりません。そのために各病気を専門とする学会が中心となって「治療ガイドライン」や「予防ガイドライン」という基準を作っています。代表として高血圧症のガイドラインの概要を図(省略)で示します。たとえば軽度の高血圧であっても糖尿病や心疾患を合併しているならただちに薬物治療を検討することになります。ガイドラインは数年ごとに改正され、新しい考え方が反映されていきます。医者が治療を考えるときには、基本的にはこのガイドラインを考慮して行いますので、参考にしてください。

(12/1「『生活習慣病』の予防(前)」につづく)

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