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「生活習慣病」の治療(前)

さらに調子に乗って、もういっちょ前の章・・・。ここまでが限界かしら。

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3.生活習慣病」の治療

冒頭から書いてきたように、糖尿病、脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病は根元が同じなので、薬物治療を除けばその治療法は共通するものが多く、治療の基本はあくまでも生活療法です。またお互いがどの程度合併しているかで治療そのものの厳しさが変わっていきます。その組み合わせを系統的に示したものが各々の疾患に対する「治療ガイドライン」「予防ガイドライン」です。

1)生活療法:生活習慣病の治療の主体は運動療法・食事療法・禁煙、および十分な睡眠やストレス解除といったものであることは周知のとおりです。どんなに良いくすりが発明されても、この原則はくつがえりません。ですから、雑誌や通販などで促されている付け刃的な極端な方法に走らず、地道な生活修正を行ってください。最後の章でも述べますが、生活療法は決して戒律厳しいストイックな生き方を求めているのではなく、現代社会がいつの間にか忘れてしまった人間本来の健康的な生き方を再確認する作業ですから、この機会に自分の身体がそれに慣れるように工夫してください。紙面の都合で具体的なアドバイスは省略しますが、生活療法に王道はありません。各々が各々に合った方法を見つけだすために、いろいろ試行錯誤してみましょう。

2)薬物治療:「くすりは飲み始めるとやめられなくなるから飲みたくない」という言い方をいまだに耳にします。それは大きな間違いです。くすりをやめられる人は、適正な時期にきちんとくすりを飲み始めた人だけですし、ギリギリまで引っぱって飲み始める時期を逸すると動脈が元に戻れない状態になりますから、それからくすりを始めても増えることはあれ減ることはありません。ですから、「飲み始めるとやめられない」人は、早く飲まないと危ない人だともいえます。薬物はたしかに毒物ですので副作用などが気にはなりますが、生活療法を自分なりにがんばってもあまり改善しない人はできるだけ早くきちんとした医療機関に受診することをお勧めします。

(明日へつづく)

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