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腹部触診

ある保険団体の健診契約の中に、「医師による診察は腹部触診を含む」という内容があります。これが先日話題になりました。これをしていない施設があるので注意してほしい、という旨の文書は配布されたのです。うちの施設でも数年前に問題になったことがあります。人間ドックを受診する人たちにとって短時間の診察で腹部触診をする意味があるのかどうか、という議論です。そのために履き物を脱いでベッドに横になり、ズボンを下げて腹を出してもらう・・・そこまで手間を掛けることが腹部エコーで得られる情報を凌駕できるのか?胸部の聴診は違います。心臓の雑音や肺の雑音の有無は心電図検査や胸部レントゲン検査では得られない重要な情報です。それに匹敵する情報が腹部からは得られないのではないか?わたしは昔から習慣としてやっていましたから実際にはそう大したことではありませんが、受診者の手間を考えると、なくても良いのじゃないか?というのが本音です。

病院を受診した場合は別物です。症状があるから受診している患者さんに対してあらゆる方向から情報を得る必要があります。最近は消化器内科専門医のくせに腹部触診をしない医者や循環器内科専門医のくせに聴診器を持たない医者がたくさんいて、困ったものだと思います。触らないドクター、聴かないドクターは社会問題です。でも一方で、「健診の診察はセレモニーみたいなものだから形だけやっておいたら受診者は満足する」などと堂々と云っていた事務員や医者が昔はおりました。今回のことも、たとえ腹部エコーを受ける人であっても、形だけやっているという事実が欲しいから必ず医師の腹部触診はすべきである、というのであれば、疑問符だらけのような気がします。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

ジャイ先生へ

おはようございます。

明日は、いよいよ本番ですね〜♪
コンディションはいかがですか?

『ひまわりの会』のX'mas会は、今年もパワフルでした〜♪初参加の娘は
「こんなに元気だとは…」と。

私もライブとカメラマンとホステスと先生へのツッコミ…それぞれの仕事を全力でこなしました。

ジャイ先生も楽しんでくださいね〜♪

投稿: 向日葵 | 2011年12月21日 (水) 06時45分

ジャ医 センセ

おはようございます。

今年も残すところアト僅かとなって来ましたね。
早いもので、明日は冬至、ターニングポイントです。
当方は震災の影響甚大で、アレコレ振り回されて、
全く季節感を感じる事が出来ません。

私が、ヒガミで申し上げる訳ではありませんが、
工学界でイビられテおります通り、
国内医療界に於いて、「医者 = Dr.」は「不等式」に
なっています事は前記の通りです。

厚労省発表データーに依りますと、
50歳未満の医師でDr.は10%未満との事です。
Dr.の学位を受けているドクターはセンセのご指摘の様な事は、有得ないと思われます。

数日前のニュースを見ますと、司法試験に合格し、修習所も卒業したけれど、1/4以上が弁護士登録が出来ない・・・就職が出来ない! と、ありました。
理由は、弁護士不足を解消する為に司法試験を緩くし、合格者を当初の約4倍にした為で、計画ではそのまた2倍(都合8倍)にするのが国の計画だそうです。

全く同様なのが公認会計士制度も、以下同文です。

日本のコトワザでは、このような事を「粗製濫造」と表現すると思います。

医師の世界では30年も以前より・・・。

今年も、工学部院生のDr.コース生を数人預っていますが、
ベーシックに扱っています。

繰り返しますが・・・決してヒガミやイヤミではありませんので、悪しからず・・・

            学生気分が抜けきらぬ suka3h 拝

投稿: asuka3h | 2011年12月21日 (水) 09時43分

向日葵さん

楽しいクリスマス会だったようで何より。というか、娘さんとのコラボは、バッチグーだったですか?

実は、私は明日踊れなくなりました。練習不足云々ではなくて、持病の頸椎ヘルニアと腰椎ヘルニア(交通事故の後遺症なのですが)が珍しく一緒に悪化してしまいまして、夜は首にカラーを巻いて寝ますし、日頃は腰にコルセットを巻いている毎日です(泣)。飛び入りして踊っちゃおうかな~、AKB。それか、ステージ下で○○ちゃーん!って追っかけ兄ちゃんやってみましょうかしら。とか思いますけど、ちとテンションあがりません。


投稿: ジャイ | 2011年12月21日 (水) 20時19分

asuka3hさん

私の経験してきた人生を考えるにつけ、Dr(学位)を持っている医者が「良い医者」かというと、そうとも言えない気がして、ちょっと残念です。患者さんを診るより論文を読んだり実験したりする方に興味があり、患者は「症例」にしか見えない!と堂々と語るDrが大学にはたくさんいます。彼らは学者であり研究者としては超一流なのかもしれませんが、私には「医者」には見えません。頼むからそのまま大学で研究だけやっておいてくれ、と思います。

Dr=医者は昔の話・・・私にはそう思えてなりません。一応私もティーテル(乙種)持ってはいますが、似非医者ですし。

投稿: ジャイ | 2011年12月21日 (水) 20時25分

バッチグー…って。。。

そちらでは流行ってるんですか……?

では、流行りに乗って。
おかげさまでバッチグーでした。
ラストソングは
『上を向いて歩こう』
今年、どうしても歌いたい曲だったので、娘と歌えて本当にうれしかったです。

それよりも
ジャイ先生…。

わ…しんどいですね。
う〜ん、どうしたらいいか、わからん。
ってか、そんなしんどい状態で忘年会に参加なさるんですか!?

早く落ち着かれますように。

踊ったらダメですよ。

投稿: 向日葵 | 2011年12月21日 (水) 21時50分

向日葵さん

すみません。
バッチグーは、昭和の死語です。

朝が来ました。良かった~、無事だった~♪

昨日は朝から体調が最悪で、首と頭の痛みも尋常じゃなく、痛み止めを飲んでも全く効果がなく、こりゃなんかヤバいかもしれんと思いながら忘年会に行ってきました。家を出る前にワンが足にけがをしているのがわかって硫黄竿(←右往左往と打ったつもり)したために1時間遅れで会場に着きましたら、会場に着いたとたんに舞台に引っ張り上げられました。ちょうど余興が始まったところだったようです。予定のAKBではない全然違う寸劇に引っ張り出されました。ということで、その後はどんだけ飲んだのかよく覚えていませんが、頭痛がずっと取れなかったので我ながら気味が悪かった次第。ま、今朝はスッキリです。ご心配おかけしました。

投稿: ジャイ | 2011年12月23日 (金) 07時47分

今年もあとわずかになりました。腹部触診について一言(と、言っても鍼灸学生の分際でですが)。東洋医学は触ってなんぼ。望診、聞診、切診、問診を駆使して情報を収集します。そのために長い時間を掛けて感覚を鍛錬し「治療家の手」を作る訳です(やってない人が大多数ですが)。やればやるほど面白い、職人芸の世界です(笑)。
 
 ではよいお年を。お互い飲みすぎには注意しましょう。

投稿: コン | 2011年12月29日 (木) 22時29分

コンさん

おはようございます。コメントありがとうございます。
お久しぶりです。体調お変わりありませんか。まさに激動の年が暮れようとしています。年が変わっても何も変わらないと思いますが、ひとつの区切りとして、来年が少しでも良い年に転じますようにお祈りします。

触診と聴診はいつの時代になっても医療の根本。昨日受診者さんから「最近は診察するのに背中も聴かなくなりました。以前はお腹も触ってくれたのにそれもなくなりました。健診だから手を抜いているのでしょうか?」という意見をいただきました。ちょっと考えさせられました。

投稿: ジャイ | 2011年12月30日 (金) 06時38分

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