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HbA1cは全国区ではない?

産経新聞のオンラインニュースで『糖尿病早期発見に「HbA1c」値』という記事をみつけました(2011.11.29付)。

健診や人間ドックで「血糖値が高め」「糖代謝異常(境界型)」といわれている40~50代男女1200人を対象に行ったノボノバルディスクファーマの調査で、「自分のHbA1c値を覚えていますか」に対して77.7%が「覚えていない/分からない」と答えたそうですが、これは実際のところ健診結果を医師や保健師に説明してもらった人たちでない限りそんなものだろうと思います。「糖尿病は予備群のときから動脈硬化が進行する」とか、「糖尿病の人は心筋梗塞や脳梗塞になりやすい」とかを半数以上は知らなかったという結果は、質問の仕方が悪かったきらいもありますが、少なくともわたしたちの啓発不足であることは反省すべきです。

これらはすべて、わたしたち予防医学に従事する者の役目であり責任なのですが、こういう仕事をしていると、わたしたちは「世の中の多くの人がこの程度くらいは知っている常識だ」と思い込んでしまっているきらいがあります。毎日毎日同じことを云いまくっていたり、テレビの健康番組でいつも云っているような気がするからです。でも、実際には健診を受けている大部分の人はまともに知らないのだから、相手は何も知らない人だという大前提で、話を端折らずにきちんと説明しなければならないのだということ、肝に銘じておかなければならいな、とこの記事を読みながら痛感しました。「くどい医者だ」と思われてでも云わなければいけないのだな、と。

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