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くる病

Nikkei Medical 2012.1号にちょっと信じがたいショッキングな記事が出ていました。

ビタミンD欠乏症=くる病を発症する乳幼児が増えているというのです。くる病なんてもうとっくになくなった病気だと思っていました。ところが、母乳栄養の推奨と日光浴の不足が再びこの病気を引き起こし始めたのだそうです。

母乳栄養が成長、感染防御、母子関係確立などに有利である一方で、「母乳にはビタミンDがあまり多く含まれていない」ということ、実はわたしも存じませんでした。完全母乳栄養にこだわっているとビタミンD不足による低カルシウム血症やくる病になりやすいということは、もっときちんと強調しないといけないと思います。

もう一つが日光浴不足。むかしはビタミンDを多く合成させるためにできるだけ日光に当たるのがよい、と云っていたのに、今は紫外線が皮膚がんを起こしやすいとか美容に悪くてアンチエイジングの敵だとか云って過度に紫外線を避けるようになっています。乳幼児にまでそれが徹底された(というか、それに付き合うお母さんの都合かもしれません)結果としてビタミンDの皮膚合成が障害されてきたというわけです。

現代社会の落とし穴を象徴する現象だと思います。「母乳が良い」と云われればそれに固執し、「紫外線が悪い」と云えば一切与えないのが良いと思い込む・・・特に日本人は考え方が極端なもので・・・その結果として、こんな重大な病気が生み出されるということをもっと深刻に受け止めてもらいたいと願います。何事ももう少しだけズボラに生きていけませんか?

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