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じいちゃん子

「先生、うちのじいちゃんが脳梗塞で倒れてしまいました」・・・若い男性スタッフがボソッとつぶやきました。
「オレはじいちゃん子だったから、すごいショックです」

いつも元気一杯な男なのに、萎れて寂しげです。ある基幹病院に緊急入院した祖父を見舞ったけれど、何もしゃべれなくなっていた様子で、かなりご高齢なのでこのまま寝たきりになるかもしれない、と悲観していました。

今までとても元気だったのに突然倒れてしまって、まったく別人の姿になる・・・自分の人生を一緒に過ごしてきた身近な存在であればあるほどに、耐えられないショックだと推測します。突然亡くなって存在が消えるのもショックですが、幸運にして命が助かったことに安堵しながらも別者になった存在を受け入れるのは辛いことでしょう。脳梗塞に限らず、ご高齢の方は、入院してしまうと突然病人になってしまいます。

そんなじいちゃんが可能な限り回復できる方法は、やっぱり生きる気力。もう一度元気に戻りたいと強く思うモチベーション。カラダのリハビリと同様、急がないとココロが死んでしまいます。老化のターニングポイントは何か一点が衰えたときです。放っておくとすべての機能が落ちてしまいます。じいちゃん子だった彼の使命は、忙しい仕事の合間を縫って可能な限り語りかけにいくことだと思います。それが最大の恩返しであり、じいちゃんのモチベーションを維持させる唯一最大の手段かもしれません。

わたしはばあちゃん子でしたが、彼女はわたしが高校生のときに居なくなりました。寝たきりになったまま自分の運命を勝手に悟って静かに眠るように逝ってしまいました。ばあちゃんと話すのを敬遠していた思春期の自分を今でも後悔することがあります。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

ジャイ先生

昨日はありがとうございました。いろんな事を思い出して、またがんばれそうです。

お祖父さまが脳梗塞になってしまったスタッフの方のお気持ち…よくわかります。

ジャイ先生がおっしゃるように、時間が許す限りお祖父様のそばにいて差し上げるのが一番いいと思います。

参考にならないかもしれませんが…
私は父に付き添っている間、よくおちょくって遊んでいます。

この前は、ずっと
松嶋菜々子のフリをしていました。

ものすごく心配するパワーより、大丈夫!!って思うパワーの方が快方に向かわせてくれるような気がします。

がんばっている人は
たくさんいます。

投稿: 向日葵 | 2012年1月24日 (火) 07時35分

向日葵さん

連日コメントをありがとうございます。
そのまま彼に伝えたい気分です。
本当に、負のオーラは病床に伏す者には無用の邪魔者。それこそ存在価値のないオーラですね。

投稿: ジャイ | 2012年1月24日 (火) 21時27分

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