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「アジア人は白米を食べるほど糖尿病になる」

MTProの2012年3月17日号に載っていた報告です。白米の消費量が多いほど2型糖尿病を起こしやすく、1日1杯増えると発症リスクが11%増加する。西洋人よりアジア人で、また男性より女性でその傾向が強い、というものです(BMJ 2012:344:e1454)。

GI(グリセミック指数)値が高いほど食後高血糖を起こしやすいことが知られていますが、白米はGI値が高い食材として有名です。また、白米は玄米からビタミンやミネラルや繊維質といった重要な栄養素を取り除いた単なるカス(カロリーのみの食材)であり、それだけでも糖尿病発症リスクは上昇してしかるべきです。ですからこういう報告が出されたことにはあまり驚きません。うちの妻も最近「太るから」という理由で白米を食べなくなりました。でも、このような結果をみて、だから白米は食べない方が良いとか、さらにだから穀物や炭水化物は糖尿病を作り出す悪の根源であるとかいう短絡的な結論を出すようなら、それはちょっと違うような気がします。わたしはいつも、「ごはんは噛めば噛むほどGI値を下げるからとにかくゆっくり味わって食べましょう。もともと大量は必要ない食材なのですから作りすぎないようにしましょう」と説明しています。それさえ注意しておけば良いのではないかと思います。

ただ、西洋人よりアジア人で白米による糖尿病発症率が高くなったという結果は意外でした。アジア人は農耕民族で昔から穀物を主食にする習慣があるので、西洋人よりも米に合っていて食べるほど糖尿病になりにくい、という結果が出るものだと思っていたからです。これは「米」ではなく「白米」だから導き出されたものなのでしょうか。

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