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気味が悪い

低線量CTには、あちこちにクッキリと大動脈壁の石灰化像が写し出されていました。心筋を栄養する冠状動脈にもキラキラ光る石灰化像があって、妙に目に焼き付きました。それはわたし自身の職員健診の検査結果です。今回初めて出てきた所見ではないけれど、見るたびに気味が悪くなります。

「この程度の所見は、そう大した問題ではありません。動脈硬化を進ませないように血圧やコレステロールの管理をきちんとすれば、特に運動制限も必要ありません。有酸素運動はガンガンやっても大丈夫ですよ」・・・それは、わたしが受診者の方にそう説明しているのとほぼ同じ所見です。他人事ならそんなこと普通に云えるのだけれど、やっぱり気味が悪いから、最初にこれを見たときからは、ガンガン頑張っていた運動をどうしても自粛するようになりました。人間のカラダ、そう簡単に壊れるような軟なものじゃないことはわかっているのです。でも、どこか『ウルトラQ』のオープニングの迷彩柄のような、『ホントは怖い家庭の医学』で何かが壊れていく”最終警告”の絵柄のようなそんなイメージがアタマをよぎって離れなくなるのです。少しずつにじみ出て、ある日「なんか気持ちが悪い」とか云い出して、ぐちゃーっと壊れていく動脈に悶絶するイメージ。「先生はあれだけ運動しているのにこんなに石灰化があるんだね、びっくりしたよ」と上司から云われましたが、これもまたショック。

「どんな治療をしたらこれ治りますか?」と聞いてくる受診者さんの気持ち、本当によく分かります。「もう石灰化してしまったものは治りません。後は石灰化を進ませないことと、石灰化してない動脈硬化の部分を改善させることができるだけです」と淡々と伝えるわたし本人も、できることなら消し去ってみたいと思っているのでございます。

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