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陳腐であることの幸せ

菜の花が咲き、桜が咲き、そして蓮花が少しずつ田甫を覆い尽くすと春本番。先日庭に出たら、紋白蝶をみかけました。異常気象が当たり前になり、常識が常識でなくなりつつある最近だからか、来るべきものが順番通りに来ると妙に心が落ち着きます。

いつも皆と一緒なのがイヤで、まるでコピーペーストされたかのように毎回同じこと繰り返すのが堕落だと感じてきたわたしでも、みんなの名刺が横型だったから意地で縦型にしてもらったわたしでも、やはり普遍的なものが決まり通りに流れていくことが、人生の中では重要な基盤だということを最近実感として感じるようになりました。その陳腐な土台あってこその変革。土台のない変革は単なる奇抜さ・・・そんなことを、散りゆく桜並木の桜の花を眺めながら思いました。

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