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「腹いっぱい」と「腹八分目」の定義(前)

「わたしはメシは腹いっぱい食わんと満足できないヒトなんです」と主張する人が最近多くなったような気がします。これはきっと、健診の保健指導か栄養指導で『腹八分目に!』と異口同音に云われるから先手を取っての弁明に違いないなと感じています。

そんな皆さんに「そんなヒトだから生活習慣病になったんでしょうが。それを変えなきゃ治らないんだからしょうがねえでしょうが」と、上から目線で”指導”していましたが、ここ数年明らかにわたしの考え方が変わりました。「腹いっぱい食べないと満足できない」は当たり前のことだから「腹いっぱい食べて満足すべきだ」と。ただ、「腹いっぱい」の定義が間違っているみたい。世間のみなさんは物理的に胃袋からあふれ出るくらいモノが胃の中に詰まっている状態が「腹いっぱい」なんだと定義しているみたいだけれど、「腹いっぱい」は「満腹」ということなのだから、満腹感は別に必要以上にモノを口に入れることじゃない。そこのところ人間が生きていく上でかなり重要なことなのになんか疎かになっています。「腹八分目」ということばがあるからいけないのかもしれません。本当は「腹八分目」が「腹いっぱい」になればいいだけのことで、世間が「腹十五分目」くらい口に入れて当たり前と思っている、その大元の定義を改めさえすれば、この「メタボ撲滅運動」社会に生きていくために、世の多くのみなさんが修行僧を強いられて幸せではない人生を送る必要はなくなることになるはずだ、と思うわけです。

(つづく)

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