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深く掘る

健康支援のための取り組みは常に共同作業です。医師や保健師や健康運動指導士や管理栄養士や検査技師やそして事務方やアテンダントの皆さんや、そのすべてがグループとして生活改善の取り組みの手助けをします。

それを実行するときにとても気になっていることがあります。うちの施設ではすべての職種が各々に強い専門意識を持っています。運動に関わることは優秀な健康運動指導士に聞けば解決させてくれますし、保健指導は保健師さんの仕事。栄養のことは管理栄養士が・・・。各々に聞いても「自分たちは自分の専門領域を深く掘り下げることが一番重要だと思う」と答えました。そこが気になります。専門以外、たとえば運動指導士が保健指導の領域をしようとするとそれはおまえの仕事ではないから口出しするな、という空気が流れるのです。でも本当は、自分の専門以外の領域をもっと知ろうとすることの方が重要なのではありますまいか。

穴を掘るとき、細くて深い穴を掘ろうとしても限界があります。深い穴を掘ろうとすればするほど横に広く掘らなければなりません。それと同じことが仕事の現場でも云えましょう。一見効率が悪そうに見えて、おそらく各々が横に広がる=自分の専門領域以外を深く学ぶことができなければ、全体が深くて大きいものになれるはずはありません。大きな組織になればなるほど、優秀な専門家が多くいればいるほど、専門バカの集まりになりがちです。それがうちの組織の最大の弱点ではないかと思います。ただ、これを解決させるのは大変なことなのだろうなと感じます。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

フムフム。。

仲良しばっかりじゃないって事ね。。闇をかいま見たわっ!!

プロ意識は大事だけどねー

ハンドル同様、あそびがないと事故っちゃうわよね〜♪


先生♪
今日も遊んでますか〜♪♪

投稿: ぱみゅぱみゅ | 2012年4月21日 (土) 09時52分

ぱみゅさん

仲が悪いんじゃないですよ。皆さんとっても仲良し。だからこそ、相手を尊重するものだから相手の領域に入り込むのを「失礼なことだ」と思っている節があるのです。もっと専門外のことに興味を持っていろんなチャレンジをしてみたらいいのに、身近にこんなに優秀な専門家がいっぱいいるのに、という感想です。山登り初心者が専門家の指南をしてもらいながらいつの間にか師匠より詳しくなるって、師匠も嬉しいでしょ?そんな感じが欲しいなと。

PS)明日の催し事が中止になったので今夜はヤケ酒っす。

投稿: ジャイ | 2012年4月21日 (土) 20時10分

はい!
わかりました

山登り。。

すごくわかりやすい
例えだわ。。

どこかで使おう

やけ酒…

やけじゃなくても
のむんでしょ〜♪

投稿: ぱみゅぱみゅ | 2012年4月21日 (土) 21時53分

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