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サルコペニア対策

かなり以前にここに書いたことのあるサルコペニア(筋肉減少症)。その後、意外に世間に浸透しませんでしたが、高齢化社会の中で、健康長寿を考えるときには避けて通れない、かなり重要な問題です。Medical Tribune 2012.5.17の第27回日本静脈経腸栄養学会の報告記事を読みながら、サルコペニアのことを考えてみました。

日本人のサルコペニア有病率は65~70歳で13~24%、80歳以上で50%以上。有病者850万人。65歳以上の3人に一人はサルコペニアである。そんなことを書いてありました。サルコペニア発症の原因は、基本的には加齢(加齢による筋肉減少は30歳から始まる)ですが、それに活動量の低下や低栄養などが加わって発症するわけです。この記事にも書かれているように、高齢者は噛む力が落ちるので食べる量が減り、腸の消化吸収の低下や運動量の低下で低栄養となり、低栄養からさらに活動量の低下がサルコペニアの発症、増悪をもたらしやすくなります。さらにサルコペニアにより転んだりつまずいたりして骨折→寝たきりの構図が考えられます。

ただ、この記事を読みながらすぐに思ったことは、ほとんど同じメカニズムで今の若者たちにそのまま当てはまるのではないかということです。子どものころから家の中でゴロゴロし、痩せてもいないのにダイエットのためにほとんど何も食べないかファストフードや菓子のバカ食いと徹底した偏食ぶり。それを黙認する母親(というか、すでに母親が偏食だから嫌いなものを買って料理するはずもない)。「老化」ということばでカモフラージュされていますが、サルコペニアの真の予防は、子どものころからの栄養管理や生活面の介入に尽きるのではないでしょうか。

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