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運動指導

毎月開催している土曜勉強会、今月は「運動禁忌と適応について」を行いました。

生活習慣病やメタボがあると、「まず運動しましょう」と指導しがちですし、当事者も「よし、今日から運動しよう」と思いがちですが、これはナンセンスです。健康に目覚めて急に運動し始めたおかげで脳卒中になったり突然死をしてしまった人、あるいは膝関節や股関節を痛めて前より動けなくなってしまった人をわたしたちは何人も経験しています。先日来うちの施設で行っている高齢者のメディカルチェックでは、「わたしは元気」と主張しているのに運動禁忌の病気がたくさん隠れていることがわかりました。

健康運動に対して、わたしたち指導者が最優先すべきは安全性です。QOLを侵しながら運動をして自己満足してもなんの意味もありません。ですから「この条件の人は運動をしてはならない」=運動禁忌の基準が設けられているわけですが、特に高血圧症や糖尿病を指摘された方が一念発起して運動を始めるときには注意が必要です。まずすべきは食事療法であったり薬剤治療であったりするのに、多くの人は、何よりもまず「運動不足が原因だ」と思い込んでしまいがちだからです。

後半は運動指導士さんに病気別の効果的な運動の仕方を具体的に解説してもらいました。高血圧症の人には中等度・長時間の運動でまず有酸素運動をしてから下肢レジスタンス運動(筋トレ)をするのが効果的ですが、糖尿病の人には中等度・短時間の運動でレジスタンス運動をしてから有酸素運動に移るのが効果的なのだそうです。ただ闇雲に何でもかんでも「運動!運動!」と騒ぎ立てているのでは意味がないことを学びました。

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