ゆるむ
「先生、『無駄に動く、無駄に食わない』、やってますよ♪」
その40代後半の男性は、2年前に初めてうちの人間ドックを受診したときにわたしが云ったことをそのまま実践して、シェイプアップされたカラダと完璧な検査データを引っ提げて先日受診されました。「あのとき、先生のことばを聞いたときに”やる気スイッチ”が入ったんですよ」とまあ、持ち上げる、持ち上げる。でも2年間、きっちりがんばって続けているのはやっぱりエライなと思います。
でも、わたし、わかってきました。ずっと、『無駄に動く、無駄に食わない』でなんでも上手くいくと思っていましたけど、わたしの歳になるとそれだけではダメなんだということ。『無駄に動く、無駄に食わない』だけだと、カラダがゆるむんです。太らないにしても腰回りにキレがなくなるんですよ。そこのところ、きっと経験者にしか分からないかもしれません。かつてうちの運動施設のメンバーだった方々にときどきお会いします。わたしもそうでしたが、創設期に近いころにメンバーだった方にはかなりストイックにがんばった人が多く、久々に会うとほとんどがゆるんできています。
「先生、ダメですね、この歳になると。また頑張らなけりゃとは思うんですが、なかなか昔のようにはいきません」・・・そういうかつての戦友に伝えます。「年齢相応に『ゆるむ』のは、決して悲観することはありません。でもお互い、悪あがきしましょうね」。
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