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体内時計

その一週間前の脳ドック学会で聞いたばかりの内容と同じようなことを聴きながら、この単語はどうも今が旬の様だ、と察知しました。

「日内変動と体内時計」・・・第12回日本抗加齢医学会総会の中で、『早起きは三文の得~生活リズムを制御する生体時計機構』というシンポジウムは聴けなかったのですが、『光陰矢のごとし~体内時計からアンチエイジングを考える』は聴講することができました。

体内時計に従って体内のホルモン制御がなされ、ホルモンの日内変動が乱れることによってメタボの原因物質が異常作動するだけでなく、睡眠障害、骨代謝、前立腺がん、老化進行、心疾患リスク増加などをもたらすこと、あるいは朝方は血小板の固まりやすさが増したり心拍数が増したり血液を溶かす作用が低下したりするから心筋梗塞の発症のピークが朝9時ころになること、睡眠障害が高血圧や糖尿病をもたらすこと、今一度再確認させられる内容でした。

海外旅行が茶飯事になっていつも時差ボケし、夜型生活パターンや昼夜交代勤務が当たり前になっている現在、生活リズムを司る体内時計が狂いまくっており、そこにはどうしようもない現代病としての病みに病んだ社会構造が浮き彫りになっています(普通の人に無理やりシフトワークを強いたら簡単に高血圧が誘発されるのだそうです)。さらにメラトニン制御の基本である目からの光刺激も、今やLEDやスマホの強烈な光を24時間直接浴びている時代・・・現代社会の弊害は想像以上に深刻です。やっぱりしっかりエコを強要し、夜10時以降をすべて強制停電にしてしまうことは絶対条件な時代なのかもしれません。

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