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がん予防

抗加齢医学を語る上では、がん予防はどうしても避けては通れないようです。第12回日本抗加齢医学会総会で多くの先生方のレクチャーを聴いてメモを取っていたら、ここで書いておくべきことが何となく整理できました。それはがんに限らず、すべての生活習慣病でも云える真理かもしれません。

●「減らす必要はない」~食べ物や運動など、カラダに良いこと悪いこと、たくさん提唱されています。でも、日本人はそれを考える必要はない。どんなに「欧米化!」だといわれても、日本人は度を越してはいないから大丈夫。それでなくても日本人は真面目に取り組みすぎる。

●「サプリは不足している人にしか効果がない」~多すぎると逆効果なものはたくさんある(カルシウムサプリの取りすぎは心筋梗塞リスクを高める、βカロチンの取りすぎは肺がんを招く、など)。それが含まれている食材を多めにとると「○○に効果がある」というデータに対して、それではそれを大量に含んだサプリを取ったら効果が絶大か?というとそうではない。むしろ効果が消えてしまったりする。

●食生活とがんの関係を語るのはむずかしい~日本人の食事はとても複雑で、単品栄養素のデータを並べても実際にはあまり意味がない。カラダに良いかどうかを調べるために、サプリなどで短期間に大量摂取をしてみること自体が不自然であり、結局は『質のバランス、量のバランスが一番大切』ということに総括できる。

●今、日本人のがんに影響を与える要素で明確なものは、喫煙と感染(ピロリ菌)のみである。

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