タバコと農薬
『喫煙、農薬曝露はレム睡眠行動障害の危険因子』(HealthDayNews)
CareNet.comに載っている記事に目が止まりました。「レム睡眠行動障害」といえば、ついこの間行った広島の日本脳ドック学会で教えてもらったばかりの病気。この睡眠中に暴れはじめる凶暴な病気のリスクファクターとして、喫煙と農薬への曝露が挙げられています。仕事として農薬に曝露することがパーキンソン病のリスクファクターであることは知られていますが、それがレム睡眠行動障害でも認められていることは重要なことです。ちなみに、仕事以外で農薬に曝露しても影響はなかったそうです。
ただわたしがこの話題に興味を感じたのは、この農薬曝露と病気との関連ではなく、喫煙が同等に扱われているということです。喫煙者もレム睡眠行動障害が多い(「因果関係を示すものではない」とコメントを入れないといけないところが悲しい)ということ(43%増大)と、タバコ曝露と農薬曝露の脳への影響が同等であるんじゃないか?ということです。まあ、タバコには大量の除草剤や防虫剤やシャンプー成分みたいなものがたくさん入っていることはかなり前に書きましたが、それを間接的に示しているデータのような気もします。
先日、『ニコンチンをブロックするワクチンが開発された』というニュースを読ませていただきましたが、どう考えても本末転倒。そこまでして治療薬が必要なものを売らなきゃいけないと云い張るのは・・・。ちょっと話題が逸れました。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 運動は免罪符にあらず(2024.12.06)
- 認知症予防の野菜(2024.12.03)
- 家庭内予防(2024.12.02)
コメント
ジャイ先生
おはようございます。
大雨の被害、大変な物ですね。
被災者の方々には深くお見舞いを申し上げます。
自然がチョッと拗ねただけで人間なぞひとたまりもありませんね。
私は生まれてから此の方、タバコは一吸たりともしておりません。
胸部撮影をしますと、バージンそのものです。
僅かに子供の頃の結核痕の石灰質は少し有りますが。
タバコについても面白い体験?を持っています。
日本専売公社時代に遡りますが、これもご縁があって、地元主力工場の製造プラントを勤務先が請け負っておりました。
当時、ハイライトの主力生産を行い、全国に出荷していたようです。
勿論、製造は全自動で、生産ラインには殆ど人はおりませんが検査工程は全て人力です。
1万本に1本か、10万本に1本かは忘れましたが、自動的に検査専用のベルトコンベアに流れてきます。
数分に1本位の割ですが、形状や寸法、重量等々をコンベアに並んだ検査員が夫々分業で検査します。
計数的な検査が一通り終わりますと、線香による点火テストを行い、最後に「味見」テストが行われます。
数人が2時間位の交代で連続喫煙状態が継続されます。
2時間位の「味見」テストを終了し、1時間位の休憩に入るわけですが・・・その休憩時間も休憩室で「好きなタバコ」をユッタリと喫煙。
そしてまた、次の2時間位の「味見」テスト勤務。
その繰り返しで、都合8時間勤務。
インタビューをしますと、それ以外の時間でも喫煙が楽しみの様です。
その当時は医学医療には関係が有りませんでしたので、その後の彼らの健康状態は知る由も有りませんが。
・・・・・・・・。
職業と言えばそれまでですが、酒造メーカー各々の方々も同様と思われます・・・ウラヤマシイ?
土方会社勤務の asuka3h 拝
投稿: asuka3h | 2012年7月13日 (金) 09時37分
asuka3hさん
今日も怒濤の豪雨がスコールのようにやってきていますが、今から私はまたまたお江戸に出張です。
普通にタバコを吸っていた私がいうのも何ですが、中毒とはそういうものですね。おサルさんにタバコを覚えさせるとそうなると聞きました。ただ、昔はタバコ以外のリスクファクターが少なかったから今ほど危険ではなかったかもしれません。
あ、搭乗が始まった。一時間遅れで出発できそうです。
投稿: ジャイ | 2012年7月13日 (金) 18時25分