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ソーシャルキャピタル

第53回日本人間ドック学会の特別企画『多接』のレクチャーは、東北大学公衆衛生学の辻一郎先生の、「多接と絆、ソーシャルキャピタル」というタイトルのお話しでした。

「生きがいのある人は長生きする」~脳血管疾患による死亡率も肺炎による死亡率も2倍違うのだというデータを提示されました。元気で長生きするためには、「心の動揺をカラダに伝えない」こと。細胞分裂のたびに1塩基ずつ消えていく”テロメア”はもともと1万塩基くらいあるが、ストレスや肥満やタバコによって細胞分裂回数を多く繰り返すうちにどんどん短くなっていくのだけれど、さらにこれが悲観主義の人ほど短くなるようだ、などのお話は、最近他の講演でお聴きしてすでに知っておりました。

さてここで「ソーシャルキャピタル」(社会関係資本)です。人間が人間的に元気で長生きするために、豊かな人間関係を保つことが重要であることを辻先生は強調されていました。大事なことは日本古来からある「互酬性」・・・「おたがいさま」「もちつもたれつ」「なさけは他人のためならず」・・・つまりは「ご近所の底力」というやつでしょうか。豊かな人間関係があるほど、地域活動が活発なほど、高齢者就業率が高く、犯罪率が低く、失業率が低く、うつ病が少ないことが分かっています。

知縁型社会になることこそが健康への道なのである・・・それが結論でした。それを聞きながら、わたしは徐々に重い気持ちになってきました。正直なところ、わたしやわたしの家庭が一番苦手なこと~日本の文化は子供がいない家庭がコミュニティに入り込むのは大きなエネルギーが必要~なのです。職場の付き合い以外のご近所との関わりが深くない我が家は、ソーシャルキャピタルを上手く活かせていない典型的な家庭であり、健康的な長生きに赤信号が灯るパターンなのだよなあ。

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