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定年後

1週間前にちょっとした用事があって2軒の親戚のお宅を訪ねました。

叔母(亡き父の妹)の家に行ったのは2年ぶりでした。おじ(叔母の夫)が昨年から体調すぐれず寝込んでいるのだそうです。幻覚が見えるようになって病院に行き、その後腰が痛いとかで骨粗鬆症の薬、胸焼けがするとのことで胃カメラをして抗潰瘍剤、今度は便秘になったとのことで緩下剤・・・どんどん増える薬の量もさることながら、定年退職して以来どんどん病人になっていく夫の姿を心配して、相談されました。「ちょっと動きなさい」といっても「腰が痛い」といって寝ているのだと。おじさんは腕のいい電気工事の技術者でしたが現役のころから無口で真面目な人でした。阪神タイガースのファンだけどそっと応援するのがパターン。酒は好きだけどすぐに酔ってしまいます。むかしから仕事以外の趣味がなく、退職後はほとんど話すこともなくなったこと・・・これがきっかけであることは間違いないのだけれど、どうアドバイスしたらいいだろうか・・・何も答えを導けないまま家を後にしました。

次に母方のおば(亡き伯父の妻)のお宅に行ったら、近くに住むわたしの従兄が来ていました。「今日は男の料理教室で、ちょっと多く作ったので持ってきた」という彼は、定年退職後、あちこちのボランティア活動や趣味の教室通いで忙しい毎日を送っているのだそうです。「オヤジが真面目な仕事一筋のヒトで、定年退職後に家に引きこもってうつ病になった。あれを見ていたので若いうちから仕事以外の仲間をたくさん作るようにしていた」のだとか。

同じ日に2つの人生を見てきました。わたしの定年の日もそう遠い先ではありません。

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