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オンとオフ

「妻の存在の有難味を、ひしひしと感じています」

何度かメンタル障害で休職を繰り返したことのある男性が今年の夏に関東から転勤してきました。来てから数か月たち、また徐々にストレスが溜まって来つつあります。上司からは、オンとオフを意識してメリハリのある生活をするようにしてはどうか、とアドバイスをもらったそうですが、それがなかなかうまくいかない、と云います。

仕事が思う様にはかどらず、それでも残業せずに帰れ!と云われ、これまでは1時間かけて新幹線通勤していたのに今は歩いて10分のところにアパートがあるから、気持ちの切り替えができる前に着いてしまいます。そして結婚後初めての単身赴任・・・何よりも、アパートに帰って玄関を開けたときの暗くてひやーっとした空気が一番堪えるのだそうです。こちらに来たころは一人で好きにできて気が楽だろうと思ったけれど、かえって孤独感が強くなる一方・・・。一人でいると夜も床につくきっかけを作りにくく、無理に床についてもなかなか寝付けない日々・・・。

そんなお話を産業医という立場で本人から聞きながら、若いころに経験した自分の単身赴任のときを思い出していました。玄関ドアを開けたときの冷たく寂しい暗闇や、毎晩夜中の2時3時まで何となく悶々として起きていたためにいつも眠たかったあのころ。

そんな彼が最後に云ったのが冒頭のことばです。先日自宅に帰ったときに妻にも話しました、という彼の顔がちょっと柔かだったので、どこか救われた気がしました。

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