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ひげそり

中学1年か2年のころ、「ひげぐらい剃れよ!」と同級生に云われたことがあります。

え?ひげそりなんて大人がすることなんじゃないの?せめて高校生以上がするもので、あとはせいぜい月一回の床屋で顔剃りしてもらうもので、中学生の分際でひげそりしようとしたら、大人に笑われるんじゃないの? ・・・純真無垢に育ってきたわたしは、あのとき本当にびっくりしたのを覚えています。帰って母親に云ったら、「あんたもそんな歳になったの」と笑われ、父親に云ったら嬉しそうに剃刀のセットの仕方を教えてくれました。

『ひげは伸びたら剃ればいい』・・・オトナからみて、あるいは一度経験した人間からみれば、ごく当たり前なことで、「そんなことくらい考えたらわかるだろ」とか、「悩むほど大したことではない」ということでも、自分にとって初めての経験事は、やっていいのかどうか判断する材料すらありません。 いつも優等生で生きてきたわたしの人生は、常に晩熟(おくて)晩熟でした。「そろそろこれをしなさい」と云われたことはした方がいいかもしれないけれど、それ以外は時を待った方が良いのじゃないか、と。 

若いころは「あんたはマジメだねぇ」と笑われるのがコンプレックスでとてもイヤでしたが、この歳になると返ってあの当時の自分の感覚が良い財産になっています。「最近の若いやつは指示されないと何もできない」とぼやく大人たちを見ながら、「それは、やっていいのかどうかわからないからだ」と理解してあげられるから。そんな若者だって、経験値を積みながら、ここは自分の思うようにやっていいんだ、ということを認めてもらえば本領発揮できる不器用なやつはたくさんいるはずだから。

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