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「やせりゃいいんですよ」

「わかってるんです。やせりゃ治るんです。7、8年前にも高血圧になったことがあるけど頑張って減量したら血圧が正常になったんです。」・・・自信に満ちた声で、わたしと同い歳の男性がそう云いました。「高血圧を指摘されているが現在未治療」と問診を取ったナースがメモしていたのはこのことなんだな、と分かりました。

「あ、それ、違いますよ。おそらくもう、その理論は通用しないと思います。」・・・ことを荒立てる気もないですが、わたしは静かに否定してあげました。決して太っているわけではないしメタボのお腹でもないこの方にとって”やせる”は免罪符になっていません。若いころは運動や食事の減量がそのまま運動療法と食事療法になってくれたから、体重が減るのと血圧が下がるのとが同時に起きたのかもしれませんが、やせたから血圧が下がったのではありません。もちろんこれからも減塩は大きな成果をもたらすでしょうし、有酸素運動はNO生成を通して血管の弾力性を復活させてくれるかもしれませんから頑張っていただきたい。ですが、おそらくそれだけでは下がらないと思います。

とか云ってないで、「やせりゃ治る」って思うなら早くやせなさいよ!やせて証明してみなさいよ!なんて野暮なこと、わたしはよう云いません。「今は仕事が忙しいからできない」と彼は自分から切りだしたのです。どこか「高血圧」自体が脇に追いやられてしまってますが、”今”が問題なのだから、忙しくなくなったらやせる?わたしはかまいませんけど、ご自分のカラダはどうかしら? 何よりもその前に、今の血圧は値そのものが『運動禁忌』ですから、このままじゃ運動できませんけどね。

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