Asian Dustと脳卒中
絶対カラダに悪い!と、九州の人間は実感しています。それも、昔に比べて最近になればなるほど質が悪くなっていること、絶対あれは大陸の某大国が無頓着に吐き出している工業廃棄物や未知の化学物質に違いない!ということ、それは理屈ではなく体感として、カラダが素直に反応しています。花粉よりはるかにタチの悪いもの=『黄砂(Asian Dust)』。でもそんなことを公に口にしようものなら、すぐにイチャモンだ!と叫ばれるので、陰でこっそり云っていました。
そんな中で今回、九州大学から『黄砂でアテローム血栓性脳梗塞リスクが上昇』という研究が報告されました(Stroke 2012;43:3085-3087)。黄砂が飛来する地域住民のアテローム性脳梗塞の発症リスクが有意に上昇しており、越境大気汚染物質(こんな表現があるんですね)が脳梗塞発症に影響を及ぼしている可能性がある(何か、この言い回し、ものすごくあちこちに気を遣っています)という報告をしたことの意義は大きいと思います。浮遊粒子状物質が呼吸器疾患だけでなく、酸化ストレスや炎症、動脈硬化の進行などに影響を与えることは容易に想像できます。
もっとも、だから何?と開き直られても困る。何せ、自分の非を認めない某国からの”越境大気汚染”だから、唯一の対抗策は、黄砂が降っているときには家を出ない、ということくらい?よく映画で出てくるところの”近未来”世界のそれ。悲しい現実であり、深刻な問題です。そういえば「光化学スモッグ」ということば、まるで死語だと思っているひともいますが、実は逆に普通のことばに埋もれて目立たなくなっています。アトピーやアレルギーが尋常じゃないほど増えている理由は明々白々・・・。
| 固定リンク
« リセット&リスタート | トップページ | 「末吉」 »
「心と体」カテゴリの記事
- 運動は免罪符にあらず(2024.12.06)
- 認知症予防の野菜(2024.12.03)
- 家庭内予防(2024.12.02)
コメント
花粉症を発症して10数年。ここ数年は、花粉症だけでなく、一年中坑アレルギーの薬を飲み続けています。
何に反応しているのかとかけりつけ医と頭をかしげています。
先生には言っていませんが、私は友人に黄砂じゃないかと話していました。
やはり!です。
一年中薬を飲むのは心配ですが、くしゃみと鼻水には勝てません(>_<)
投稿: karakara | 2013年1月 2日 (水) 16時45分
karakaraさん
ご愁傷様です。
黄砂は、一昔前の黄砂ではありません。中身に明らかに悪意のある化学物質が入っています(推測ですが)。昔、”高度経済成長”の名のもとに悪名高い公害が生まれた、あの時のレベルのモノが含まれているように思えてなりません。どうぞ、ご自愛ください。
投稿: ジャイ | 2013年1月 3日 (木) 06時33分