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問診記録の印象

毎年うちの施設に法定健診を受けに来ては強烈に管を巻いて帰る男性がおりまして、不幸にして問診担当になったナースを悩ませます。

数日前にその人が来たようです。「問診票なんてムダなものは書かん!」「飲んでる薬の内容なんかなぜ教えなきゃいかんのか?」「朝食食ってきたから検査は後日?冗談じゃない、今すぐしろ!」「健診結果票は送られて来たら封を開けずに捨てる!」・・・パソコン上の問診記録を読んでみると部屋の中に広がる緊張感が手に取るようにわかります。法定健診なので結果説明を受けることがなく(あっても無視して帰るのでしょうけれど)わたしはその男性の姿を実際に見たことはないのですが、超クレーマー受診者と同じくらいに要注意人物として有名なようです。

パソコンの問診欄は過去の記録を繰っていくことができます。毎年、イラっとした感満載のコメントが担当ナースの手で書き込まれていますが、それを読みながらあることに気づきました。毎年ほとんど同じやり取りをしているみたいですが、コメントの書き方がヒトによって違うのです。「ずっとイラついている様子」と客観的な印象を書いたヒト。「部屋に入った時からずっと威圧的で横柄な態度」と記録したヒト。その数年前には「仕事でストレスがたまっているようです」とだけ書いたヒトも。これは、担当ナースの人柄なのかもしれませんが、会ったこともない人のイメージをこのコメントだけで思い浮かべるとき、全然違う人間が想像されます。次に対応する時はまずこのコメント欄を読んでから会います。「あ、こいつに当たってしまった」と構えた瞬間から、会う前に相手を先入観で見ますよね。こころの準備ができて良いともいえますし、先入観が邪魔をして偏見で見てしまう弊害もありましょう。でも、イメージって大事だなと思いました。不本意でも、怒りにまかせて書き込むことだけは避けた方がいいな、とも感じました。

この人に「この1年は特に変わりないんですね。はい、今日はこれでいいです」と云って、こっちから問診を省略したら、ひょっとして「なぜ聴かない?手を抜くな!」って怒り出したりしないのだろうか。

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