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アメリカの肺がん検診

米国がん学会(ACS)が発表した新しい肺がん検診に関するガイドラインによると、55~74歳で健康上の問題がほぼないヘビースモーカーに限って、年1回の低線量肺CT検査を受けることを推奨する、ということになったようです。「胸部レントゲンはがん検診として用いるべきではない」「前記対象に当てはまらない場合は医師から低線量CT検査による肺がん検診について話してはいけない」とも書かれています。

昨年の夏、「低線量CTによる検診でヘビースモーカーの肺がん死亡率が20%低下した」という海外文献の紹介にも驚きました。わたしには、肺がん予防という目的でヘビースモーカーが肺CT検査を受けるメリットがあるとは思えません。タバコに関連する扁平上皮癌や小細胞癌のように月単位、週単位で進行するものを年1回確認したところで何の意味があるのだろう?検査を受けて問題がなくて「あー良かった」と胸を撫で下ろしながら一服するわけでしょう。「タバコに関連しない腺癌が先進国で増えていて、それは年単位の進行だけれど症状がないのでそれを見つけるには低線量肺CTが一番力を発揮する」・・・わたしはいつもそう話しています。肺がん検診で低線量CT検査を勧めるとしたら、非喫煙者の方がリーゾナブルなんじゃないのかしら?

EBMとして主張できるデータがない、ということなのでしょうが、何かとてもまどろっこしく感じています。

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