がんスクリーニング
Medical Tribune 2013.1.17号に、アミノインデックス技術を用いたがんのスクリーニング法AminoIndex Cancer Screening(AICS)の話題が載っていました。
血液中にある複数のアミノ酸の濃度バランスが普通と比べてどう変動しているかを見ることによって、病気のリスクがどの程度あるか把握できるというもので、1回の採血で複数のがんリスクを確認することができます。現在、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮がん、卵巣がんについて臨床実用が始まっているそうです。
鳥取県南部町で自治体の補助のもと(自己負担金1000円)、がん検診として行った結果が報告されていました。リスクの層別化として大変有効な方法だとは思いますが、おそらく価格はそれなりに高いはずで、費用対効果から考えるとこの方法が対策型検診(自治体の行う住民健診など)に使われる可能性はそう高くないでしょう。でも、被曝の心配もないわけですから、任意型のドックなどでは十分に需要があると思います。遺伝子検査ではないので、1回受けておけばいいというものではありません。もし毎年高い金払ってPET検診を受けようとするのだったら、絶対こっちを受けた方が有用だと感じています。
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