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リスモダン

ある看護師さんがわたしに相談に来られました。

「心房細動の患者さんがいて、『最近下を向くと二重に見えるようになった』と云います。これは内服しているリスモダンの影響でしょうか?」
「まずは眼科に行くことじゃないですか?」
「眼科には行かれました。特に問題はなかったそうで、『もっと大きな病院で精密検査をしてもらったら?』と云われて大きな病院でMRIとかも撮ってもらったけれど特に問題はなかったそうなんです。」

こういう会話は、医療者同士だけではなく、一般の皆さんもよくされるのではないでしょうか?わたしは看護師さんの話を聞きながら物凄い違和感を感じました。「検査結果に異常がなかった」ということ以外の情報がまったく伝わってこないのです。眼科医は自らの検査結果から「複視は実際に存在する」と判断したのか、するならそれは何からくると推測したのか? MRI検査を指示した医師はMRIの検査結果から、複視の原因は何だろうと診断して本人に何と説明したのか?重要なのは検査結果ではありません。検査結果を元に、医者がどう診断を下し、どうするべきと判断したか・・・絶対に何らかの説明があったはずだしカルテに何か書かれているはずなのです。患者さんに検査結果だけを説明し、あとは自分で考えなさい、なんていう医者がいたらそれはもぐりです。「検査結果に問題がなかったから眼筋や神経系の直接の異常ではないようだ。ということは、もしかしたらリスモダンの副作用かもしれないから一度中止してみようか」・・・最終的にそれを判断するのは、リスモダンを投与している外来主治医であって、本人でもなければわたしたち第三者の医療者でもありません。

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