首の診察
「じゃあ次に首の診察をします。ちょっと触らせてください。」
診察のときにそう云って手を出すと、受診者の方のリアクションは大きく2通り・・・のどを突き出して上を向くパターンと、逆にアタマを下げてうなじを見せようとするパターンです。まったく正反対の構え方にはおそらく各々にそのヒトのお医者さん経験の歴史があるのでしょう。「息を吸って」というだけで勝手にやってくれる深呼吸の仕方と同じです。
首の診察の目的は、甲状腺を触ることとリンパ節が腫れていないかを確認することです。首の周辺にはたくさんのリンパ節やリンパ腺があります。アタマを下げさせるのは後ろ側のリンパ節を確認するためでしょう。アタマを上げさせるのは顎の下のリンパ節と甲状腺を確認するためでしょう。わたしはまず甲状腺を確認したいので前者のパターンを要求します。
でも、むかしは頑なにそうさせていましたが最近は自信がないので、相手が構える格好に任せて触らせてもらうことにしています。学生時代に診察実習をまじめにやっていなかったわたしは、何が正解なのか良くわかりません。本当はどっちが王道なのかしら?
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