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プラークの破たん

ここのところ医者らしいお話しばかり書いているのにはわけがあります。ネタがないからです(笑)

先日、保健師さん方を前に動脈硬化についてレクチャーをしました。動脈硬化を語るときにはどうしても避けて通れない「プラークの出現と破たん」・・・皆さん理解しているようでしていない感が満載でした。わたしたちが医者になった当時、動脈硬化は少しずつ起こって血管壁を蝕み、徐々に内腔を狭くさせて最後に壊れて詰まってしまう(梗塞になる)と考えられていました。でも、それが間違いであることがわかっています。心筋梗塞の7割は、大して動脈硬化のひどくない壁が壊れて突然起きるのです。内腔の90%以上が詰まって階段を上るだけで狭心症を起こさせている血管が心筋梗塞の原因になるのは14%に過ぎません。狭心症と心筋梗塞は基本的に別物だ、と考えるのが今の常識です。死の四重奏や危険因子のたくさん重なっている方に「こんな状態が続くと将来心筋梗塞や脳梗塞になる危険性があるのですよ!」と脅している保健師さんがいますが、それは間違いです。「将来」ではありません。「今」です。

そんなプラークについて書いて一回分記事を稼ごうと思ったのですが、このメカニズムの解説はすでに何度もやらかしていました。それに気づいてしまった以上は書けません。過去の記事を是非お読みください。

酸化ストレス>2009年9月12日

『合わせ技1本!』のメカニズム>2012年1月9日

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