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重症熱性血小板減少症候群

「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」って、ご存知ですか?中国で報告されたことはほとんど知りませんでしたし、昨年の秋から日本でもこれで死亡した例が出始めたというニュースもほとんど他人事のように聞いておりました。

国内で初めて診断された重症熱性血小板減少症候群患者

新規ウイルス=SFTSウイルス(SFTSV)によるダニ媒介性感染症だそうですが、先日うちの病院の感染管理室から職員向けに一斉メールが配信されました。

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熊本市保健所より、SFTS (病原体がフレボウイルス属、SFTSウイルスであるものに限る)の四類感染症指定および届出基準改正が、2013年3月4日から施行されると通知がきましたので、周知頂きますようお願いします。

(SFTSについて)
SFTSは主にマダニに刺されて感染します。
潜伏期は6-14日。発熱、消化器症状を主張とし、時に頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫張、出血症状などを伴います。
血液所見で10万/mm3未満の血小板減少、4000/mm3未満の白血球減少、AST, ALT, LDH上昇が認められ、致死率は10-30%程度です。
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マダニが活動を開始するのは春から。そして子どもたちは公園でいつも裸足で遊び回るのが仕事です。これからパンデミックになるんじゃないかと懸念されていますので、是非情報を入手しておいてください。PM2.5といいSFTSウイルスといい、だんだん無防備に外に出ることが制限され、最後は近未来のアメリカ映画のように核シェルターのようなものの中でしか生活できない時代が本当に来るのではないかと心配になります。

 

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