サーヴィスマン
一流レストラン「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」の給仕長(メートル・ドテル)として、サーヴィスマン世界一になった宮崎辰氏の話がNHKで放送されました。
齢(よわい)36歳の青年が、店に来るすべてのお客さまのひとりひとりに気配りし、言外にある情報を収集して、いかにしたら喜んでもらえるかを日々極めている。そんな彼のことばの中で印象深いのは、
客が、自分を生かしてくれている。
客は自分のカラダの一部。
だから、自分は自分の身を削ってでもお客さんに喜んでもらうことをする。
というもの。「身を削ってでも」・・・そこに彼のサーヴィスマンとしての決意が溢れているのを感じました。彼は、背後でご婦人がため息をついたのに気付いて料理を取り換えさせました。ご婦人が食べ過ぎてお腹いっぱいの表現だったと察知したからです。その自信はどこからくるのでしょうか?ため息は他の理由かもしれない。いらぬお節介かもしれない・・・わたしだったら、せいぜい「何かお手伝いすることはありませんか?」と声をかけるのが関の山です。なのに彼は何の躊躇もなく厨房に新しい料理の提案をした・・・それは彼のこれまでの豊富な経験による自信なのだと思いました。
彼のもう一つのモットウ=「お客さんと心を開き合う」・・・これはわたしも仕事をする上で一番大事にしていることです。せいぜい会ってから5分か10分のうちに心を開かせないとその後の同じ空間での問題共有が期待できないという点では、わたしたちの方が彼より大変かもしれません。その点はわたしにもそれなりの自信があります。これは、試行錯誤の長い経験がもたらしたわたしの大きな財産です。
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