思い入れ(前)
最低限のリフォームが終了し、周りがすべて新しい家に生まれ変わっている中、築38年のわたしの実家は借家としてそのままの形で生きていかせることにしました。
アラフィフの両親が、当時いろいろな思いを込めて建て直した家です。10年前に父が亡くなってから甥っ子に貸していたのでほとんど足を踏み入れませんでしたが、半年前に久しぶりに主の居なくなった家に入ったら、そこにはまだ両親の慣れ親しんだ空気感がしっかり残っていました。
殺人鬼に追いかけられて子ども部屋のベッドの横にある北向きの小さな窓を必死で抜け出て逃げました。大便をしようと家のトイレに入るとそこは悪臭まみれのまるで肥溜めの様相で、用など足せたものではありませんでした。お客さんの気配で大きな玄関ドアを開けるとテラスにあるアケビの実がグロテスクに割れました。・・・そんな夢をいまだに時々見ますが、そんなときの”我が家”は、今の家ではなく、決まって建て直す前の平屋の家です。以前の家は今でも鮮明に間取りを覚えています。庭は全部が野菜畑で、よく畑の中に入っては叱られました。
そういえば、申し訳ないくらい、今の家の夢はほとんどみたことがありません。
(つづく)
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