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心電図拒絶反応症候群

「心電図」と聞くと、「むずかしいもの」「わからないもの」という拒絶反応を即座に示す医療人が多いのが現状です。看護師さんや保健師さんだけでなく医師も循環器系の経験のないヒトはあからさまに敬遠する傾向があります。

最近、心電図や心臓病のレクチャーをさせられる機会が増えましたが、聴く側の立場のみなさんにお願いがあります。「心臓病はむずかしい」「心電図はわからない」という先入観をとりあえず取り払いましょう。今までの経験で植えつけられたあらゆる雑念を取り払って、ニュートラルな気持ちで対座しましょう。心電図は必ず緊急性の高いものから教えられます。これを見たらすぐ対処すべき、すぐ対処しないと命に関わるといった心電図です。で、それ以外の心電図レクチャーがあるかというと、それはほとんどありません。だから、心電図=急変、重篤、緊急、怖い、と植えつけられたまま医療経験を積んでいくことになります。そしてできたらそんな責任の重い場面には直面したくない=心電図を見ないで済むように・・・とココロが敬遠していくのではないかと推測します。

その呪縛からまず逃れないと、心電図とお仲間にはなれません。少なくとも健診現場で見る心電図は、そんな若いころに植えつけられたような選び抜かれたエリート心電図波形ではありません。ST変化?狭心症?? 大部分は違います。不整脈?運動制限?? 大部分は大丈夫です。わたしたちが知りたいのは、元気に生活しようとする人たちに安心して人生を送ってもらうための知識なのです。

第一(以前にも書きましたが)、国家試験で循環器の内容をすべて捨てたわたしが心電図を語るのです。脱分極とか再分極とか何のことかさっぱりわからないわたしが自己流に覚えた知識を恥ずかしげもなく披露するわけですから、逆に、嘘八百並べて、間違った知識を植えつけさせるかもしれません。でも、それでいいんじゃないでしょうか。だって、そんな知識で少なくとも25年以上循環器畑にいて、今まで何の間違いも起こさなかったのですから。

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