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かかりつけ

先日、わたしが担当をしている会員の方から電話相談がありました。何をしたというわけでもないのに数日前から息をすると何となく胸が痛いので、今からわたしの勤務する病院を受診したい。ついては、その段取りを立てて欲しい、という内容です。

この方のお宅は山間(やまあい)の町で、うちの病院までは2時間近くかかります。この方のお宅のすぐ前にホームドクターと言うべき老舗の胃腸科外科医院があるし、あるいはそこから30分もかからないところに町の中枢病院があることを話して、まずそこを受診してみてはどうかと進言しましたが、断られました。あの先生の専門は外科だから、その病院には行ったことがないから、と。 症状を聞く限り緊急性がなく、いろいろな病気が考えれますが決め手がありません。おそらく、うちの病院のように診療科がたくさん別れているところでは、循環器内科や呼吸器科に回された挙句に日を改めて整形外科に紹介されるなんてこともありえます。こういうときは、まず目の前の胃腸科外科医院に行って最初の診立てをしてもらって、行くべき診療科を推定してもらうのが、最良の方法(その場で対処できる可能性が一番高い)なのですが・・・。

町のホームドクターとなる先生こそが、オールマイティのジェネラルドクターです。むかしはだれもが我が家の主治医を持っていて必ずまずは相談に行きました。それが徐々に専門化され、開業しても「俺は専門しかわからない」で通用するようになった一方で、患者さんもまた、病気ごとに自分で直接仕分けをするようになってしまいました。このお互いの信頼関係をどうやったら築き直せるのか?悩ましい問題です。

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