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食べることに興味がない

先日受診された50歳の男性は、この1年で4kg近く太ってしまいました。

2年前に感染性心内膜炎を起こして入院して以来、ちゃんと食べるように云われて、意識的に食べていたのだそうです。体重が増えただけでなく、糖代謝異常や脂質異常まで表に出るようになったので、ちょっと本格的な食事療法が必要なレベルになってしまいました。この方の悩みのタネは「食べることに興味がない」ことだそうです。2年前に病気になったのも、食べる時間を惜しんで(というか別に食べなくても気にならなかったから)仕事をした結果だったわけですし、今回は「きちんと食べろ」と目の前に食べるモノを置かれるから食べているだけだと云います。

その気持ち、なんかよく分かります。わたしも食べることに興味がありません。食べなくても気になりませんし、ずっと食べていろと云われたらずっと食べていることもできます。「この料理は不味くて食えたもんじゃね」とレストランで突然怒り出した同僚を後目に普通に全部食べつくすのがわたし。まあ、興味がないから食事療法は簡単といえば簡単です・・・なければいいんですからね。でも、「食事は美味しく楽しく食べるべきもの」というのを体現するのがむずかしいんです。何しろ「食事をしている時間が一番もったいない」と思っている人種ですから。

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