隠し味
最近は、厚生労働省から「ジェネリックを優先的に使え」っていう圧力がかかるのよ。少なくとも患者さんが求めるなら絶対その期待に添うように努力し、患者さんが先発品を求めるなら「どうしてもそれがほしいのならやむを得ないけれど」という顔で処方しろ!って。
クリニックでパートで働く妻が、そんなことを曝露してくれました。お国のお役人ときたらマジでこうですよね。でも、現場の医者や看護スタッフはちゃんと知っています。先発品と後発品、主成分が同じなら効果がほぼ同等なんてことは絶対ないことを。一般の皆さんは想像すらできないかもしれませんが、「会社が違うだけで効果は同じですよ」と謳いながら、全く効果がない後発品がたくさんあることを。「安い上に、こっちが効いて良かった」と喜ばれる方は、それはそれで全然問題ないですけれど、どうしてこれが製品として認められたのか理解できない薬・・・・どれだけ安いといっても効かなければ高い買い物なんですけどねえ。なお、その代わり、後発品しか効かないとか、後発品の方が効くという患者さんはいます。その薬が10人中9人効かないのに1人だけこれしか効かないというヒトがいたり。
きっと主成分に変わりがなくても、隠し味として工夫する何か、公表されていない隠し味・・・これが無機質の化学物質に色を出させて物凄く効かせているのだろうな。
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コメント
先日受診したおり、薬局でその説明があり、先発品と後発品があり、と。意味がわからないのですがと言うと、説明がなにやらあり、わかったのはジェネリックをすすめているのだなと感じました。あまり気乗りはしなかったのですが、おすすめ通りで結構ですと受け入れました。先発品と後発品、意味がわかりました。ありがとうございます♪
投稿: karakara | 2013年5月 1日 (水) 23時03分
karakaraさん
こんばんは。
企業が莫大な金を費やして薬を開発します。いろんな難関を乗り越えてやっと製品として認められた薬が先発品(後発品ということばができたから生まれた用語)。以前は2年間だけ独占販売の権利があってその期間を超えると他の会社も同じ成分の薬をまねて作ってもOKとなり、これを「ゾロ品(ゾロゾロ出てくるにせもの)」と言って揶揄していました。「天下の○○病院が、ゾロを使うなんて下品な真似をするまでに落ちぶれたのか」などと言われたものです。薬価(定価)に対して実際の薬の仕入れ値が安くなる分だけ儲けが多くなるしくみだったのです。
今はその差があまりなくなりましたから単純に後発品の方が患者さんの負担が減ります。でも、実際のところ、その効果は本当に千差万別ですから、「別の薬」とイメージした方が良いかもしれません。それが先発品だから、後発品だからという問題ではなく、処方された薬が良く効くかどうかで判断すればいいことだと思います。
お大事に。
投稿: ジャイ | 2013年5月 2日 (木) 01時37分