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「痛風はビールを飲みながら・・・」

先日の学会出張中にやっと読むことができました。

『痛風はビールを飲みながらでも治る!』(小学館文庫)・・・鹿児島大学の納光弘教授が書き下ろした一冊です。痛風の専門医である著者が自ら痛風発作を起こしたことをきっかけに、自分のカラダを実験台にしていろいろ試してみた成果を本にまとめておられます。

たしかにわたしも、高尿酸血症の方には、「まあ、酒を飲まずに精進料理ばかり食え!ということですから、それはもう運命と思って諦めてください」と冷たく突き放すのが常でした。その都度苦笑いされます。そんな高尿酸血症の患者さんに目の敵にされているビールを止めなくて良い(ビール自体が本物の犯人ではない)というのは、とてもうれしいことです。もっとも、書いてあることはさほど突飛なことではありませんでした。簡単にエキスを羅列しますが、藁をもすがる思いの方々は、是非買われてお読みください。

※尿酸値上昇の3要素は、やはり1.アルコール、2.ストレス、3.体重増加です。ビールは他のアルコールよりプリン体を多く含んでいるとはいえ、大した量ではない。むしろ尿量が増える利点もある。
 ・少量(1.5合/日以下)のアルコールは、ストレス解消効果でむしろ尿酸値を下げる。
 ・日本酒換算3合/日以上のアルコールは腎から尿酸排泄を抑える(尿酸値上昇)。
 ・日本酒換算4合/日以上ではさらに体内産生も促すのでさらに尿酸値は増加する。
要するに、少量のビールは問題ないが飲み過ぎたらやっぱり悪化することに変わりはないわけです。

※ストレスはてきめんに尿酸値を上昇させる。
※食事はプリン体が多いか少ないかよりも全体の食事量の方が問題である。

ちなみに、「お酒1.5合/日」は大きなキーワードで、それ以下の飲酒量の人はまったく飲まない人より脳卒中になる率が低いのだそうです(血圧を下げ、善玉コレステロールを増加させるから)。ノンべは、こんなデータをいつも待っているのです(笑)

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