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何のための健康

もうすぐ定年退職だから、今は忙しいけれど退職して時間が出来たら運動や食事に心がけて健康的な生活ができると思います。そうなったら、もっと節制して長生きできるように頑張ります。

そういう考えのひとがたくさんおられますが、退職して悠々自適な生活が始まってから「健康のために頑張る」人生とは、どんな意義があるのでしょう。この日が来たときに自分が好きなことを思い切りやれるように、そんな人生を送れるように「頑張る」日々ならもう少々若いころのはなしです。いよいよ本番を前にして今から準備を始めるのでは、苦行の継続でしかないような気もします。

学校教師をしていたうちの母は53歳で依願退職しました。当時の定年は55歳でしたが、同業の夫が管理職に昇格するときには妻が早めに退職するのが慣習でした。母は、ずっと働き尽くめでしたから、「やっと好きなことができる」と退職を前向きに受け入れ、たくさんの菊作りを始めました。菊作りに詳しいお年寄りがいると聞けば出向いていってノウハウを教わりました。三重県に嫁いでいった姉の家を訪れたり、大学生だったわたしの下宿にひょっこり顔を出したり・・・・まるで、犠牲にしてきた青春を大急ぎで取り戻しているかのようでした。母は結局その2年半後に他界しました。胃がんで入院していた期間を考えると、退職後の悠々自適な日々はとても短いモノになりました。志半ばでやりかけのままだったことはまだたくさんあったろうと思いますが、それでも短いながらに「良い老後だった」と云えたのではないか、と思っています。

定年退職後の残された人生が何年あるかは誰にもわかりません。好きなことをやれるだけの準備を退職後に始めるために、今までしたこともないジョギングを毎朝黙々と始めるのであれば、せめて1年後の市民マラソンに出場するために頑張る!くらいの近場の目標で頑張った方がいいと思います。

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コメント

 定年なんて待ってられません。今でしょ! 人間いつ死ぬか分からないんですから、やりたいことするなら今です。ちなみに私は念願かなって好きな鍼灸を仕事に出来ましたので、定年は要りません(笑)。
 
 「拳聖 澤井健一」は「老いても輝くものを手に入れる為には若い頃からの準備が必要なのだ」「自分のような金もない禿げたジジイに若い者が寄ってきてくれるのは、伝えるべきものがあるからだ」と喝破しております。そして八十四歳まで、若い者をボコボコにし、身を持って証明してくださいました(笑)。

投稿: コン | 2013年6月23日 (日) 07時32分

コンさん

別に定年を待ってるのではないのです。現役時代は忙しくてできないから、という言い分けというか幻想というか・・・私もその口ですけど(笑)

昨日まで脳ドック学会で仙台に行ってきました。帰りの新幹線で福島駅を通ってきましたよ。通っただけ(やまびこ号だったので一旦停止しただけ)で、すみません。

投稿: ジャイ | 2013年6月23日 (日) 19時29分

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