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いい加減だ?

「健診で血糖がちょっとだけ高くなった」と、わたしのゴルフ仲間が云いました。
「いくつくらいなんですか?」
「130(mg/dl)」
「それ、立派に糖尿病じゃないですか!」
「違う違う。ヘモグロビンA1cは7.0%くらいやから」
「それを糖尿病って云うんですってば!」
「違う違う。全然糖尿病じゃない。どうもないんだから!」

医療に関係する仕事をしているのだし、ゴルフのスコアは他人のパット数まできちんと記録するような人なのにどうして自分のことはそんなにアバウトなの?と耳を疑いました。

「だいたいが、すぐ基準が変わって、いい加減なんだから。あんないい加減な基準なんて信用できん!」と、これまたようわからんことを云い始めました。たしかに、糖尿病の基準は大きく変わりました。日本基準から国際基準に変わって、まだ現場が混乱している感じです(もっとも、患者さんはみんなきちんと知っているみたい)。でも、これは基本何も変わっていません。単純に表示方法が変わっただけです。むかしの5.8が6.2である、とそういう関係だから、基準は変わっていません。その数年前に「正常高値」が生まれたり、糖尿病の診断基準になる値が0.4%引き下げられました。「もっと早い時期から生活介入を始めないと、手遅れになる」と分かったからで、より早期からの運動や食事の注意を求めています。

くだんの彼はそれを云っていると思うのですが、でも彼の場合はそんなこと全然関係ありません。もはや初期の「糖代謝異常」のレベルではないのですから。むかしながらの基準を使っても使わなくても、悩むことなく完璧なる糖尿病なのですから。「早く、病院に行ってください」と云ったのですが、「さ、後半もガンバロウ!」と完全にお茶を濁されました。

でも、こういう人、世の中にはたくさんいるのだろうなと思います。

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