予防医療?
また今年も、特定健診・特定保健指導に関わる新人スタッフさん宛の研修会で講師をする時期が来ました。改めて「予防」とは何だろうか?「予防医療」とは何を求めているのだろうか?と考える機会をいただきました。
うちの施設も名前に「予防医療」ということばが付きます。この名前に変わったときは「一歩前進、よしよし」と思っていましたが、最近の施設全体の動きを見ていると、やはり方向性が自分とは若干違うなと思うようになってきました。「予防医療」の「予防」とは何なのか?何を「予防」したいのか?そう聞かれたら、皆さんは何と答えるでしょうか?
大部分の方は「病気の予防」「病気にならないように予防する」と答えるのだろうと推測しながら、偏屈ジイのわたしは、「違うな」と思うわけです。予防するのは「病気」なんかじゃない!くどいようだけれど人間は病気になるために生まれてきているわけではないのだから、病気を予防するために毎日を生活しているのではあまりに虚しいし、その手助けをするために自分がいるのなら、それはあまりにちっぽけな仕事。もし何かを予防するために生きているというのならば、それは「老化」だと思います。細胞の老化は生物学的にしょうがないとしても、ココロとカラダの老化が病的に進んでしまうのだけは避けたいから、もっと若くいたいから、もっといろいろやりたいことがあるから、だから老化を予防するのだ!
「病気を相手にしなくて何が”医療”か?」「結局同じことだ!」と医療従事者ほどまことしやかに云いますが、同じことのはずがないじゃないですか。基本が病気にある考え方と、基本が健康にある考え方は、それをお互いが主張する限り絶対交差することはないだろうと、最近ちょっと諦め気味のわたしです。もちろん、今度の講義のときにはブリブリとわたしの考え方の主張をさせていただきますけど。
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コメント
主治医 センセ
少しご無沙汰となってしまいました。
別に具合が悪いとか黄泉の国見物に行っていた訳では有りません。
某医学学会の準備を仰せつかり、右往左往しておりました。
本日もその延長線上です。
本日のテーマ、私も仰せの通り思っております・・・
テ言いますか、私の浪花節ですが、
俗に言う「西洋医学(ドイツ医学)」の最大の「欠陥」でありましょう。
俗に言う「対処療法」であり、予防医学本来の「保健(常に健康を保つ)」と言う根源思想が欠落しています。
東洋医学的に言えば「医食同源」とでも言いますか、「日常生活に医学がある」で有りましょう。
なかなか我国主流の「上から目線」的「西洋医学(ドイツ医学)」では理解が困難かもしれませんが。
少なくとも「統合医療」を「代替医療」等と言っている間はマダマダですよね。
何しろ、世界中で「西洋医学(ドイツ医学)」を一神教的に捉えているのは明治政府の舶来崇拝主義とした大日本帝国ほか僅かで、「西洋医学(アメリカ医学)」を加えても地球上で4人に1人程度の様です。
地球上、4人に3人は、我国平均的な医療従事者が言っている「代替医療」です。
多数決が通用する訳では有りませんが、ここ50年は変化が無いようです、と言いますか「西欧諸国」では「代替医療」の進展が著しいようです。
ホメオパシーから鍼灸、オマジナイ・・・予防保全、保健そして結果、怪我や病気が予防出来、治れば良いではありませんか?
仙台の屁理屈親父がこんな事「浪花節」を謳っていた、との事を「講義」に加えて頂ければ幸いです。
少し夏風邪気味で若干微熱とハナミズ・クシャミがシンドイです。
先々週中半に東京某テレビ局のスタジオ収録でオスソワケされたようです。
対処療法では何が処方箋でしょうか?
ア、またお馴染みの「地震」。
震度2程度です。
猛暑で乾びないない様に水分(含むalc.)補給を適切にご励行下さいマセ。
ハナミズ・クシャミの asuka3h 拝
投稿: asuka3h | 2013年7月21日 (日) 19時04分
asuka3hさん
ご無沙汰しています。すみません、私は、てっきり入院されているのだと思い込んでおりました(笑)ただ、以前からずっと微熱・風邪気味のご様子、無理されませんように。
わたしの屁理屈に賛同していただいて感謝です。なかなか敵ばかりですが、それでも少しずつ世間が健康を当たり前と思う方向に向かっていきつつある風潮を感じております(というか、そういう学会にしかいかないからかも)。
テレビ出演などお忙しいようですが、くれぐれもご自愛ください。
投稿: ジャイ | 2013年7月22日 (月) 06時45分