云わなければいいのに?
「わたし痩せなきゃいけないのに・・・。これ食べたら太るから、食べちゃダメなんだけど、やめられないのよ!わたしってダメね」っていうヒトがいるが、あれは、何も云わなきゃいいのではないか。「痩せなきゃいけない」とか云うから反省になるのだし、周りの人間にはどうでもいいグチを聞かされてせっかく美味しく食べているのにその場が白けてしまう。どうせできないのだから、開き直って「わたしは食べることに決めたの」って云っておけばいいのだ。あるいは何も云わなければいいのだ。そうすれば、それを聞いている周りのモノも不愉快にならないで済んで、みんなハッピーだ!
そんな趣旨の意見を、先日テレビのバラエティ番組であるタレントさんが話していました。たしかにその通りだなと思います。ただ・・・その言い訳をしている御仁の気持ちももっと良くわかります。「自分はダメな人間だけれど、でもがんばる気はあるのだ」という姿を皆に知らしめしたのです。痩せられる人ができる人間であり、がんばれる人間しか評価されない風潮の現在、それをがんばろう!と思うことさえしない者は、価値のない存在。自分はそんな連中とは違う。がんばらないのではなくて、がんばろうとするけど今は上手くいかないのだ、ということを皆に分かってもらいたいのです。
「食べる」という人類最大の欲求に、こんな無意味な悩み方をしなければならないなんて、悲しい時代です。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- イヌを飼うと元気で長生きになる理由(2024.09.13)
- 柔軟性と寿命(2024.09.06)
コメント