内容が変わってしまった。
縁あって、毎年行われる同じ企画の講師依頼をいくつか受けています。毎年、同じ時期に、同じ年齢層相手に、同じ内容の講演をします。
数年前に初めて依頼を受けたとき、「この題名で、こんな内容で、2時間でお願いします」などという要望を受けて準備をしたわけですが、2年目になり、3年目になりするうちに、少しずつ内容が変わっていきました。1年前に「ああすればよかった」と後悔したこと、この1年で新しく得た知見、「こういう云い回しの方が分かりやすいな」と改良したことなど・・・いつも新しい目で分かりやすく説明してあげたいと思うわけです。2年前の新しい内容はすぐに陳腐になり、あるいは新しい考え方に入れ替わってしまうなどということは、予防医学の世界では珍しいことではありません。だから、毎年同じテーマで同じ持ち時間なのに、ギリギリまで内容をいじりまくってしまうわけです。
ところが、先日の講演の時、スライドを見直していて依頼者にもらった題名を改めて見たら、「え、そんな題名だったっけ?」と思わず叫んでしまいました。初めて依頼を受けたときの内容と中身は大きく変わらないのだけれど、伝えたいポイントがいつの間にか少しずつ変わっていってしまい、気付いたら何か題名がしっくりこなくなった感じなのです。今さら変えられないのでとりあえずごまかしておきましたが、来年はしっかり初心に戻らなけれいけないな、と思った次第(来年もする気かい?)。
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