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自死

何かと文字や響きにナーバスになり過ぎの感のある昨今。先日、何かの本を読んでいて『自死』ということばがひっかかりました。

『自死』・・・いつのころから出てきたことばなのかわかりませんが、イメージ的には『自決』の感じなのでしょうか。『自殺』の『殺』という字が犯罪をイメージさせるとか、自ら死を選ばざるを得なかった、あるいは意思的に死を選んだ者に対して、それが非道徳的・反社会的行為と責めるべきではない、という観念から生まれた造語だと認識しています。インターネットで検索をかけると『自殺』と『自死』はいっしょくたにされていて、そのことに対してまで目くじらを立てるひともたくさんおられるようだけれど、行為そのものに対する考え方やその当事者への思いが、そんな屁理屈的こだわりのために逆にないがしろにされているのではないか。あえて云わせてもらうならば、わたしはそう感じます。自ら死を選ぶことが、自分を殺すことであっても、自分を死の世界に誘うことであっても、どっちにしても決して美化されるべきものではないし、自分をおもんばかってほしいという思いや悔しいという思いがあったとしても(いや、あればあるほどに)、そんな詰まらぬコトバジリを取り沙汰することで無意味に論じてほしくない!と思うにちがいないのです。

「子ども」とか「障がい」とかと同じように、無理に強調するがために返って逆効果になったことばのような気がしてなりません。

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