風たちぬ、いざ生きめやも
遅れ馳せながら、映画『風立ちぬ』を観てきました。
冒頭からずっと泣いてました。いつものように、他人のツボとはちょっと違うところで感極まるオジサンです。
堀辰雄の「風立ちぬ」を私は読んだこともドラマとして見たこともありませんでしたので、それがモチーフだったということは映画館を出てから妻に教えてもらいました。
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何もかも始まったばかりで、「何物かが生まれて来つつあるかのよう」な希望のひとときに、不意にどこからともなく、風が立ったのである。
風たちぬ、いざ生きめやも
不思議な美しさをもった詩句である。どこか不安な風のざわめきに、心をふるい立たせている繊細な魂、「さあ、何とか生きてみよう」と自分に言いきかせるような、また呼びかけるようなフレーズである。・・・(後略)
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篠原暁子さんの解説を読んで、なるほどと納得した次第。この歳になってもいろいろな青春を思い出して胸をきゅんとさせる時間をいただきました。
そしてもうひとつ。主人公、堀越二郎氏の想い。「まだ風は吹いてるかい」「
「それでもまだ、風は吹いている!」・・・切ない純愛ドラマに涙しながら、気付けば自分の人生へ想いを馳せる2時間半になりました。
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コメント
大丈夫ですよ。
未だ「風は吹いている!」です。
誰かの「始めるのに遅すぎる事はない!」と、言った言葉か著作がありましたね。
余り追い詰めると「寿命」までが追い詰められてしまいます。
人生、開き直って「楽天的」に行きましょう!
楽天的で青春ど真ん中の asuka3h 拝
投稿: asuka3h | 2013年8月20日 (火) 09時10分
asuka3hさん
暑い日が続きますが、おかわりございませんか。あ、いや、そっちは大雨の被害の方が問題でしょうか。
ご心配と励ましをありがとうございます。大丈夫ですよ。私はごまかしの人生だからこそ今があります。やりたい夢を実現できないなんてダメな人、なんて思っていると人生楽しくありません。出来ないところが、わたしのわたしらしいところ、でしょうかね。
投稿: ジャイ | 2013年8月20日 (火) 20時57分