あいさつはしたもん勝ち
「あいさつ」のことはここで何度も書いてきました。一番頻度が多いかもしれません。
毎朝のことなのです。先日の朝にも病院の廊下で若い女性スタッフにすれ違いざまに「おはようございます」と声をかけたらちょっと口ごもった後で「おはようございます」と返事を返してくれました。わたしの前を歩いていた若いドクターとはきっと何もことばを交わさなかったのだと思います。「声をかけてよかった」と思いました。
小学生のころに誰彼かまわず大声であいさつしていたのに、それをしなくなるきっかけは各人各様でしょう。思春期になって恥ずかしくなった。あいさつしても返してもらえなかった。「あんた、誰?」と云う顔で見返された。・・・「いいさ。どうせ知らない人なんだから」と思い始めたころからあいさつは段々と自分の行動パターンの中から消えていき、必要最小限になっていくのでしょう。
わたしは、もちろんTPOはわきまえますが、気が向いたらできるだけこっちからあいさつをすることにしています。職場施設内なら、自分を知っていようがいまいがその多くは仲間のはずです。厚顔無恥になれるのは年齢のせいかもしれません。相手が無反応でも大して気にすることはありません。唐突にあいさつしたときに、相手の顔が一瞬驚いたあと、「にこっ」と笑う嬉しそうな顔が好きです。「お、おはようございます!」その慌てた小さな声が聞こえると、よっしゃ!とココロの中でガッツポーズ!ふと気づくと、わたしの後ろを歩いていた御嬢さんも続いて声をかけています。あいさつなんて最初の閾値がちょっと高いだけだから、きっかけの空気を作ってあげれば、みんなしたくなるものさ。逆に、自分が云いだす前にあいさつされるとショックです。「しまった!こっちから云えばよかった!」とちょっと落胆し、後悔してしまうのです。
そんな小さな葛藤と喜びが、毎朝のわたしの日課です。
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