« 天気痛 | トップページ | 甲状腺腫 »

聞いてもわからん

「わたしゃ素人だけん、見てもわからんです」「聞いてもわかりませんけん、先生の良いようにしてください」と云って、初めから説明されるのをシャットアウトしようとする人が意外にたくさんいます。これは、幼少のころから「先生様の云うことに逆らうな」という教育をきちんと受けて来たか、不幸にしてチンプンカンプンな専門バカの医者の餌食になった経験がある人か、考えるのが面倒くさいという人生を送ってきた人か? これまでにもこのブログでいろいろ紹介してきました。

むかし、”インフォームドコンセント(説明と同意)”の概念が普及し始めたころ、医師会の研修会でこれの説明の場がありました。このとき、ある初老の男性が手を挙げて、「わたしはプロであることに誇りとプライドを持っている。プロであるわたしの処置に文句がある者は、わたしのところに来てもらわなくてもかまわない!」と云い放って、退席されました。一瞬、失笑の空気が流れましたが、こういう先生に若いころから教育を受けてきた人は、考えたり疑問を持ったりする機会はなかったと推測されます。

検査結果の説明を神妙に聞いていた高齢の患者さんに、「先生の説明、わかりましたか?」とナースがこっそり聞いたら、「全然わからんかったけど、先生様がわたしのために一生懸命話しておったから、相槌を適当に打っておいた」と答えた風景・・・これは若い主治医の説明力不足ということになるのでしょう。

方や、「オレはまどろっこしいことは嫌いだ。うだうだ云わずに結論だけバシッと話せ。お前らプロなんだから、オレに考えさせるな!」と啖呵を切る人・・・こういう人も、説明を聞く耳を持たない類の人種です。

まあ、別にいいんですけどね。ただ生活習慣病は自分で考えて自分で行動しないと何も解決しない病気なのです。医者が診断名を告げて、クスリを出したり手術をしたりするのを受け身で構えておけば良い、という形ではどうにもならないのが生活習慣病なのです。仮に、「つべこべ云わずにこれをしろ!」と云ったところで、いろいろ言い訳して結局しやしないくせに。

|

« 天気痛 | トップページ | 甲状腺腫 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

残暑が続きますね~

ア、熊本地方などはゲリラ豪雨にやられていますよね。
被災の方々には深くお見舞い申し上げます。

仰せの通り、「わたしはプロであることに誇り・・・わたしのところに来てもらわなくてもかまわない!」と、豪語する「職人」とでも申しますか、「変な誇りとプライド」に満ち溢れる「お医者さん」は何処の世界にもいらっしゃる物でして、何かと工学部の世界では「失笑」ならぬ「爆笑と軽蔑」の話題に上がります。

工学部の世界では「三段論法と実験結果」以外はお相手にされませんので。

しかし、数年前より「医工学部」なるものが発足し、医学部と工学部出身の「ツワモノ」が集まって何等かの研究テーマに取組み出しますと、医学部のツワモノと言われている先生方が、平然と「変な誇りとプライド」論が信号を赤にして横断歩道を渡り出します。
当然、進行方向は全て停車せざるをえなくなります。

こうなったら「失笑」ならぬ「爆笑と軽蔑」だけでは済まされなくなります。
工学系統から出てくる聞こえが由の陰口、「ヤッパリ医学ドクターは工学ドクターのレベルは1/10か」。

こうなったら次の審議まで1ヶ月はストップです。
結局、目的目標、期限がありますので、学長のキモイリで
お互いトボケタ顔をして何時の間にかの再開となります。

アメリカでは医者の半数以上は工学部を終了してから医学部編入と聞いておりますが、ウラヤマシイ限りです。
我々もそれを目指して「医工学部」なる看板を上げたようです。

工学部出身者からみますと医学部とは面白いと言いますか、不思議な世界が形成されていますよね。

北東北と南東北はゲリラ豪雨に見舞われていますが、
真ん中の仙台地方は「雨不足、水不足」と言った所です。

不適切な表現など有りましたなら、ご容赦の程、お願い申し上げます。

                  もう暑さに飽きた asuka3h 拝

投稿: asuka3h | 2013年8月25日 (日) 17時20分

asuka3hさん

大雨の中を大分別府から帰って参りました。暑いか大雨かの熱帯雨林気候が災害ばかり起こすのはもういい加減にしてもらいたいものですね。

「医学は科学ではない」と言われて躍起になる医者や、「工学部・理学部出身者はファジーの考え方が分からないから話にならない」とぼやく医者。それはもともとの感覚が別物なのだから交じり合いません。

「医学者」が科学を求めるのは重要なことですが、1+1は2以外に有りえない!などという科学者的なふざけたことを言っているようでは「医者」にはなり得ません。「医学者」と「医者」はまったく別物。医療は科学ではない、至極当たり前な真理でございます。

投稿: ジャイ | 2013年8月26日 (月) 16時55分

御意にございます。

でも、先月の私が座長をさせられています同検討会で
「ちゃぶ台返し」をされてしまい、年甲斐も無く頭に来ておりました。

デジタルやアナログ的な相違ではなく、
「わたしは・・・来てもらわなくてもかまわない!」的な一方通行でした。

              未だ青い asuka3h 拝

投稿: asuka3h | 2013年8月27日 (火) 09時30分

asuka3hさん

はいはい。学者さんは、皆さまお子ちゃまですから(笑)
だからこそ良い研究ができるのでしょうけど、駄々っ子の癇癪持ちが多いですからね。お察しいたします。

投稿: ジャイ | 2013年8月27日 (火) 21時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 天気痛 | トップページ | 甲状腺腫 »