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ブルーライトハザード

昨年の抗加齢医学会あたりからブルーライト症候群として、青色可視光の視力障害の問題が叫ばれ始めてきました。今回の第54回日本人間ドック学会総会(浜松)のランチョンセミナーでこの”ブルーライトハザード”のお話しを聴く機会を得て、かなりアタマの中を整理することができました(「生活改善で加齢黄斑変性を阻止しよう」聖隷浜松病院 尾花明先生)。

●青い光は細胞を破壊する。
●黄色は青色を吸収する。

この2つの事実を知ったことが最大の収穫でした。加齢黄斑変性症はCMで頻回に警告されるようになったことでも分かるように、生活習慣病として一気に増加しています。夏の日差しが洗濯物を色褪せさせたり、カーテンを黄色く変色させるのは何故かといえば、それは可視光線の中の青い光が化学反応を起こして活性酸素を作り出す(青色光障害)からなのですが、これが目に入ると視細胞を静かに殺していくのだそうです。この酸化ストレスによる障害を防ぐために黄斑細胞がある・・・黄斑部の黄色い色素細胞が青を吸収し、活性酸素を除去する働きがあるから、人間の目はブルーライトハザードを避けて通れる構造なのです。

そんな防御機構が備わっているのに、今、黄斑変性症が増加しているのはなぜか?それは明白です。紫外線も赤外線も関係ありません。明かりの進歩に人類の進化が追いつかなくなったからです。朝夕に狩りをして獣に襲われないように昼は岩陰に隠れていた狩猟生活から昼間日光の下で働く農耕生活に変わっても、日が沈めば闇であり夜の間に視細胞は十分回復できました。ろうそくが生まれ、ランプや裸電球が発明され、蛍光灯になって・・・そして気付けば今、24時間ぶっ続けで青い光だらけの生活です。それもここ数年に一気に・・・LED、スマホ、パソコン液晶画面・・・。

調子に乗って長く書きすぎました。対処法は決まっています。いかに防御能を高めるか、です。緑黄色野菜と魚を食い、もちろん喫煙は論外で、サングラスで直射日光を避ける。そしてもうひとつがサーカディアンリズム・・・人間は青い光を目に浴びてから14時間後にメラトニンを出して眠くなる。つまり、夜の青い光はメラトニンを抑制して深い眠りを得られなくなるのです。
  ●午前中は青い光を浴びてもOK。でも、青い光を浴び過ぎては本末転倒。
  ●夜はできる限り青い光を避けましょう。
・・・パソコンのフィルターや青の少ない自然光LEDを使いましょう。寝る前のスマホなんか、言語道断です、だそうです。

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